赤ちゃんの歯の虫歯予防(乳児期編)


むし歯予防は0歳から!?

 お子さんのすこやかな成長を見守るためには、乳幼児のころから歯の健康にも気を配り、適切にケアすることがとても大切です。

乳歯の健康を保つことは、乳歯のかわりに生えてくる永久歯や顎の発育にも大きく影響します。むし歯の予防は歯の状態や年齢に合わせて、0歳から準備を始めると効果的です。

 ある日、歯ぐきに白くぽつんと見えてくる小さな乳歯。1本、2本と、かわいらしい歯が生えてくるのを目の当たりにするのは、赤ちゃんの成長を実感でき、親にとっては 何よりもうれしい経験です。

乳歯のむし歯予防の重要性

お子さんには一生自分の健康な歯で過ごしてもらいたいものですよね。そのためには小さいころからの予防の習慣が非常に大切です。乳歯は全部生え揃うと20本になります。身体の成長にともなって顎も成長し、だいたい6歳頃から12歳頃にかけて「乳歯」から「永久歯」へ生えかわります。

(ちなみに永久歯は全部生え揃うと28本、親知らずの歯4本を含めると32本になります)

 生まれたばかりの赤ちゃんの口の中はきれいですが、その後さまざまな菌がお口の中に入ってきます。むし歯の原因となるミュータンス菌もその1つ。

「乳歯」はいずれ「永久歯」に生えかわるから、むし歯になっても問題ない⁈というのは大きな間違いです。

顎の骨の中では乳歯の直下で、ある時期から永久歯が形成されて出番を待っていますが、乳歯がひどいむし歯になると、永久歯にもむし歯菌が感染することがあります。健康な永久歯へ生え替わる時期まで、乳歯がきれいに保たれていることはとても大切です。

むし歯になり、痛い思いをするだけでなく、将来の歯並びにも影響します。永久歯に生え替わる前にむし歯などで乳歯を失うことになると、隣の歯が傾いてスペースがなくなってしまうために永久歯が曲がって生えてきたり、本来とは違う場所に生えてきてしまうことがあるからです。

予防の習慣を大切にしましょう

 乳幼児期は生涯を通じて歯の健康を守るために、年齢に応じた適切な歯みがきの仕方や食習慣など基本的なことを身につける時期でもあります。

習慣というのは、思い立ってすぐに身につくものではありません。正しい習慣をつけることは親御さんからお子さんへのプレゼントともいえます。

お子さんの将来の歯の健康を支えるために、小さいころからの予防の習慣を意識して、ぜひお子さんと一緒にお口の健康に関心を持っていただければ幸いです。

 


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