赤ちゃんの口腔ケア~歯が生えはじめたら~


赤ちゃんが健やかに成長するためには、生えはじめの歯のケアが大切です。赤ちゃんの成長に応じて、ケアの方法は異なります。

★赤ちゃんの歯の生えはじめ

乳歯の生えはじめは生後6ヶ月ごろ      

赤ちゃんの歯は、生後3~9ヶ月くらいに生えはじめます。個人差があるので、多少時期が前後していてもほとんど問題はありません。まず、前歯から生えはじめます。生えはじめが早い子も遅い子も、前歯から生え始める点は共通しています。下の前歯から生えるのが一般的ですが、上の前歯から生えるケースもあります。いきなり奥歯から生えてくるということは、ほぼありません。前歯から奥歯へと順番に生えていき、すべての乳歯が生えそろう時期は2歳6ヶ月頃が平均的です。

  • 生後6~9ヶ月頃:下の前歯が生えてくる
  • 生後9~10ヶ月:上の前歯が生えてくる
  • 生後11ヶ月~1歳頃:上下の歯が4本ずつに生えそろう
  • 1歳2ヶ月~1歳6ヶ月:奥歯(第一乳臼歯)が生えてくる
  • 1歳9ヶ月~2歳頃:犬歯が生えてくる
  • 2歳6ヶ月頃:奥歯(第二乳臼歯)が生えてくる

★生後6ヶ月前後(歯が生えはじめて)から

赤ちゃんはもともと唾液の量が多く、生えはじめの歯が虫歯になることはほとんどありません。最初に生えてくる下の前歯は、唾液による自浄性も高いので、湿らせたガーゼで歯の表と裏を優しく拭いてあげるだけでもきれいになります。ガーゼ磨きは赤ちゃんが寝ているときにできる手軽なケア方法です。生後6ヶ月を過ぎる頃から、そろそろ始まる離乳食。ミルクや離乳食の後、優しく拭いてあげましょう。

★哺乳ビンで甘い飲み物を飲ませないで

哺乳ビンでミルク以外の甘い飲み物を飲むと、上の歯の頬側に飲み物がたまり、虫歯になりやすいと言われています。ミルク以外の飲み物を与えることが多い時期になってきたら、イオン飲料やジュースなど砂糖の入った甘い飲み物を哺乳ビンで飲ませることはなるべく控えて下さい。どうしても哺乳ビンで飲む必要がある場合は、白湯やお茶にするなどにし、徐々にコップから水分を取れるように習慣づけましょう。「まだ甘いお菓子などは食べていないから」と、赤ちゃんの歯のケアを行わないのは間違いです。歯が生えはじめたら、機会を見て赤ちゃんに歯みがき習慣をつけてあげましょう。赤ちゃんのうちから「食べたら歯みがき」を習慣づけておけば、正しい習慣を当たり前のものとして受け入れてくれるはずです。生えはじめの乳歯を守ることは、生涯のお口の中の健康を保つことにもつながります。

 

 


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