乳歯はむし歯になりやすい⁈
①乳歯は永久歯に比べてエナメル質・象牙質の厚さが非常に薄い
乳歯は永久歯に比べ、エナメル質も象牙質も半分の厚さしかありません。
また、乳歯は酸に弱く再石灰化の力も弱いので、永久歯に比べるとむし歯の進行が早くなります。
②乳歯は永久歯に比べて、神経の割合が大きい
歯の中にある神経が、乳歯は永久歯に比べて大きいのが特徴です。
そのためむし歯になった場合、あっという間に歯の神経まで進行していまい、根っこの治療をしなくてはならないという状況になることが多いです。
乳歯のむし歯が進行して根っこの先に炎症が起きると、その下に控えている永久歯の形成に悪影響を及ぼす可能性があります。
むし歯になりやすい歯
3歳までのお子さんは上の前歯がむし歯になりやすく、特に歯と歯の間や、歯のつけ根あたりに注意が必要です。
下の前歯にむし歯が少ないのは、前歯の裏側の舌の下部あたりに唾液を分泌する器官(舌下腺)があり、唾液が常に細菌を洗い流したり、酸で溶け出した歯の修復を行っているからです。
3歳を過ぎたら、奥歯の溝や奥歯と奥歯の間に注意しましょう。
5~6歳ごろには初めての永久歯『6歳臼歯』が生えてくるので、見逃さないようにチェックしましょう。
生えはじめの歯は歯ブラシが届きにくく、むし歯になりやすいので、丁寧なケアを心がけてください。
一度むし歯になったら、健康な歯は取り戻せません
一度むし歯になってしまうと、どんなに費用や技術を費やしても、本来の健康な歯とまったく同じ状態に回復させることは不可能です。
また、むし歯や歯周病は、原因菌・生活習慣・歯の治療状態などの因子が絡み合い、再発と治療を繰り返すことが多くみられます。このようなことから、むし歯や歯周病を子どもの頃から予防することがとても大切です。
むし歯になりにくい生活習慣を身につける
健康な歯で過ごすためには、むし歯になりにくい生活習慣を子どものうちから身につけることが大切です。
そのポイントを3つまとめてみました。
①栄養バランスのよい食事をよくかんで食べる
②3食を規則正しくとり間食を減らす
③食べたあとには歯みがきをする
①栄養バランスのよい食事をよくかんで食べる
栄養バランスのとれた食生活を整える
お子さんのむし歯予防のためには、栄養バランスのとれた食事内容を整えることが大切です。
カルシウムは、丈夫な歯を作るために必要な栄養素で、乳製品や小松菜などに含まれます。食物繊維には唾液の分泌を促す働きがあり、野菜や豆類、ナッツ類、ひじきなどの海藻類から摂取することができます。
歯の再石灰化を促進するフッ素も、煮干しや緑茶などの食品から摂ることができます。
これらの栄養素を中心に、バランスのとれた食生活を目指しましょう。
むし歯菌は食べものに含まれる糖分を分解し、歯を溶かす酸をつくり出します。この働きにより酸性に傾いたお口の中を中性に戻す働きをするのが『唾液』です。
つまり、むし歯予防のためにも唾液をしっかり分泌させることが必要となります。
よく噛むことで、唾液の分泌量が増えます。やわらかいものばかり食べて噛む回数が少ないと、唾液の量が減ってむし歯リスクが高まってしまいます。
食事には固い食べものもほどよく取り入れて、よく噛む習慣を身につけましょう。
②3食を規則正しくとり間食を減らす
だらだらと長時間お口に食べものが入った状態は、むし歯リスクを上昇させてしまいます。
むし歯菌は、糖分が大好物です。ですから、砂糖をたくさん使ったお菓子などは、むし歯になりやすくなります。
特にキャラメルのような歯にくっつきやすいもの、飴のように長時間お口に入れているものは、とりすぎないように気をつけましょう。
子どもにとってのおやつは、1日に必要な栄養を補う『食事のひとつ』です。
歯の健康はもちろん、栄養面でもすぐれたおやつを用意してあげたいものです。
例えば、チーズや牛乳などの乳製品、とうもろこしやじゃがいもなどの野菜、季節のフルーツなどがおすすめです。
おやつは3歳までは1日2回、3歳を過ぎたら1日1回が目安になります。
③食べたあとには歯みがきをする
食事とおやつなど間食の時間を決めて、規則正しい食事リズムの習慣づけがむし歯予防のために大切です。
食事やおやつ+歯みがきをセットにして『食べたら歯みがき』を習慣にしましょう。
キシリトールやフッ素もうまく活用する
むし歯予防に期待できる成分として、キシリトールやフッ素が注目されています。
これらの成分を配合したガムやタブレット、洗口液などのアイテムもたくさん市販されています。
歯医者さんに相談しながら、それらを取り入れていくのもおすすめです。
まとめ
生涯にわたって自分の歯でおいしく食事を楽しむためには、健康な歯が大切です。そのためにも、子どもの頃からのむし歯予防が大切になります。
ご家族みんなで生活習慣や歯みがきの仕方を見直し、楽しく予防に取り組むことが理想的です。

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