乳歯列期の歯磨き
乳歯は生後6ヶ月頃、下の前歯から生えてきて、3歳頃には全部で20本生えそろいます。3歳のバースデーをむかえたら、お子さんが自分で歯を磨く練習を始めましょう。
初めはうまく磨けませんが、あまり手出しをせずに、本人のやる気を尊重することが大切です。
保護者の方が、となりで楽しそうに磨くことで、お子さんも真似をして一緒に磨こうとする雰囲気をつくりましょう。
慣れてきたら、正しいみがき方を少しずつ教えてあげて下さい。
お子さんの自主性を育てることはとても大切ですが、年齢的にもまだ十分に磨くことができません。
磨き残しが出やすいところに気をつけて、保護者の方が仕上げ磨きをしてあげてください。
頑張って磨いたたことを褒めあげながら、お子さんのお口の中の観察をしてください。
歯ブラシは?
歯ブラシは、お子さんの年齢に合ったものを選びます。
お子さんと一緒に買いに行き、本人の気に入った物を選んでもらうと歯みがきも楽しくなりそうです。
毛先が開いた歯ブラシでは汚れが落ちにくく、歯ぐきやお口の粘膜を傷めることもあります。
毛先が開き始めたら、新しいものに交換してください。
歯磨き粉は使った方がいいの?
歯みがき粉を使うのは、お子さんが“グチュグチュペッ”の吐き出しうがいができるようになってからにしましょう。
歯みがき粉の量は、あずき大くらいが目安です。たくさんつけると泡立ちが多くなり、みがきにくくなります。
たくさんの種類がありますので、楽しく歯みがきができるもの、お子さんのお好みのフレバーを選んであげてください。
市販されている子ども用の歯みがき粉には、むし歯予防に効果のあるフッ素が配合されているものが多くあります。
適切な使用で、むし歯予防の効果があがります。
まずは歯みがき粉をつけずに磨いて、しっかり汚れを落とします。
その後うがいをして、きれいになった歯を歯みがき粉で磨くことで、フッ素が効果的に作用します。
どの時期にも共通する乳歯のケア
きれいに磨いていても歯と歯の間は汚れが残りやすく、むし歯になりやすい部位です。
歯ブラシだけでは取りきれない歯と歯の間(隣接面)には、デンタルフロスを使いましょう。
歯科医院やドラッグストアなど身近なところで販売されています。
歯ブラシとあわせて使うことをおすすめします。
歯みがきを嫌がったら⁈
3歳くらいまでは、楽しく歯みがきの習慣をつけることが大切です。
嫌がるときに押さえつけてしまうと、よけいに歯みがきを嫌いにさせてしまうことがあるので無理は禁物です。
お子さんの機嫌のいいときや、保護者の方に余裕があるときに楽しく磨いてあげましょう。
歌を歌ったり、キャラクターのものまねをしたり、磨けたらカレンダーにシールを貼って励みにするなど、歯みがきを楽しむ工夫も大切です。
嫌がらずに歯みがきができたときは、たくさんほめてあげましょう。
笑顔で続ける虫歯予防
子どもの歯を虫歯にしないことはとても大切なことですが、そのために負担が大きくなるようでは、継続することは難しくなります。
あまり無理強いすることなく、口腔ケアの大切さを日常的に話すことで必要性を理解して、楽しく続けられる虫歯予防を行っていきたいものです。
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